こんにちは、テルミーてる子です。
コールセンターの求人を見て「私には向いていなのでは」と思っている方、
コールセンターで働く方で「向いていないかも」と自信を無くしている方へ。
就職や転職の参考になるよう、今回は長年育成に携わってきた私がかなり苦労した、
コールセンターに不向きな人の特徴を3つ紹介します。
そして、大抵のマイナス要素なら努力や周囲のサポート次第で改善できます。
改善の余地がある特徴と改善方法も解説していきますね。
・2社のコールセンターで計12年勤務
・アウトバウンド(発信)、インバウンド(受信)、チャット
・OP、LD、SV、マネージャー経験済
・人数が多いコールセンターだったので、1,000人以上の育成経験あり
・コールセンターで働いた方々とは今も交流し、常に情報収集
この記事に書かれている内容
コールセンターが不向きな人の特徴3選!どうしても改善困難だった事例
これまで1,000人以上の方を育成してきましたが、中には一人での電話対応が困難と判断する方もいます。
今回は育成経験から、
「どうしてもこういう方はコールセンターは不向き」
という特徴を3パターン紹介します。
さっそく見ていきましょう。
コールセンターが不向きな人の特徴
- 喋れない・言葉が出てこない人
- 相手の要望をくみ取れない人
- 思い込みが強い人
どのパターンも育成にかなり手こずりました。
順番に紹介していきますね。
喋れない・言葉が出てこない人
そもそもトークができない方です。
・電話対応に緊張して変な言葉を口走ってしまう
・相槌が打てない
・なんて言っていいかわからず押し黙ってしまう
・わからないことを聞かれると、「あーーーーーーー・・・」と言いながら真っ白になる
10年程前に育成した方ですが、今でも覚えています。
「かしこまりました。〇〇についてお調べいたしますので、少々お待ち下さい。」
と言うべきところを
「かしこまりました。△△にちゅいてお調べ・・・あ、違った・・・〇×△〇×△◎×(意味不明な言葉)・・・」
たった一文なのに
・要件を取り違える
・噛む
・「あ、違った」という独り言
・意味不明な言葉を発する
をひたすら繰り返す方がいました。
受電から外れてスクリプト(台本)を読むロープレをすると比較的スラスラ言えるのに、電話対応をすると元通りに。
少し業務知識がつき自信がついたら改善すると思いましたが、そもそも電話に緊張するので全く改善しませんでした。
あれこれ方法を変えて慣れてもらうようにしましたが、その方は
「わたし電話対応向いていないんで辞めます。」
と言って退職。
意味不明な言葉を発するのも困りますが、言葉が出てこないのもとても困ります。
わからないことを聞かれた際に、
「お調べいたしますので少々お待ちください。」
と保留にできれば◎。
でも黙ってしまうのはお客様を不安にさせてしまうのでNGです。
お客様から「もしもし?もしもーし?」と言われても沈黙。
横からこっそり「お調べいたしますので少々お待ちいただけますか。」と言うよう指示しても沈黙。
緊張のあまり早口になってしまう方の改善はできますが、そもそも言葉が出てこず押し黙ってしまう方は難しいです。
OJTをする度いつお客様が怒りだすかヒヤヒヤするのですが、意外とクレームが発生しないのが不思議だと思っていました。
その代わりひとたび怒らせてしまうと大炎上に。
顔の見えないお客様と声だけのやり取りになるので、言葉で繋ぐキャッチボールは必須です。
相手の要望をくみ取れない人
お客様になったつもりで会話のやり取りを読んでみてください。
お客様:引っ越しをしたので今契約している住所の変更をしたいんですが、どんな手続きが必要ですか
オペレーター:引っ越しをしたいということですね
お客様:いいえ。引っ越しをしたいのではなく、引っ越したんです
オペレーター:かしこまりました。では住所の変更手続きをご希望ということですね
お客様:そうです。どんな手続きが必要ですか
オペレーター:住所を変更する用紙の記入方法について知りたいのでしょうか?
お客様:は?どうすれば住所の変更手続きができるのか知りたいんです
オペレーター:住所を変更する用紙の記入方法は・・・
お客様:待ってください。用紙に記入する方法しかないんですか?インターネットで手続きはできないのですか?
オペレーター:ではインターネットで手続きをしたいということですね?
お客様:(まぁいいや)はい・・・。
あなたがお客様ならちょっとイライラしませんか。
お客様の質問に端的に答えるどころか、相手の要望をくみ取れていないために若干ズレた回答をしています。
このように若干のズレなら何とか穏便に電話が終わることもありますが、ズレた回答を続けることで
「人の話をきちんと聞いているのか!?」
とお客様を怒らせてしまいます。
今のケースだとお客様の要望をしっかりくみ取っていれば、半分の対応時間で終わります。
模範の応対はこちら。
お客様:引っ越しをしたので今契約している住所の変更をしたいんですが、どんな手続きが必要ですか
オペレーター:ご住所の変更手続きは2つの方法がございまして、書類でお送りいただく方法と、インターネットで手続きいただく方法があります。
どちらがよろしいでしょうか。
お客様:まだインターネットが開通していないので、今回は書類で手続きしたいです。
オペレーター:かしこまりました。では住所を変更いただく書類を新しい住所宛にお送りいたします。ご契約内容を確認いたしますので、お名前と以前の住所と電話番号をお教えいただけますか。
お客様:名前は◎◎、住所は××、電話番号は△△。
オペレーター:ありがとうございます。確認ができました。書類をお送りするご住所を郵便番号からお願いいたします。
お客様:~です。
相手の要望がくみ取れない人は、電話対応の録音を聞いてもらっても、なぜいけないのか理解できないことがほとんどでした。
お客様の声色が徐々に変わっていくのも気付けなかったですし、なぜお客様が怒ったのかも気付けません。
この手のタイプはクレームに発展させる数が多くなり、
「この会社のお客様はクレームが多いから辞めます。」
と言って退職してしまいます。
お客様の言葉をしっかり聞くヒアリング力が必要。
質問に端的に答えることで、お客様の満足度も向上します。
思い込みが強い人
相手の要望をくみ取れない人と似ていますが、思い込みが強い人もコールセンターが不向きです。
思い込みが強い人は主に2パターン。
①質問の単語だけ拾って話を聞かずに答えてしまう
②聞いてもいないのに話を広げてペラペラ話す
簡単に説明しますね。
①質問の単語だけ拾って話を聞かずに答えてしまう
お客様の質問を単語だけ拾い、最後まで質問内容を聞かずに回答することです。
お客様になったつもりで会話のやり取りを読んでみてください。
お客様:引っ越しをしたので住所の変更手続き用紙を記入しているのですが、書き方がわかりません。
オペレーター:(「引っ越しをした」だけ拾って、以降は聞いていない)それでは住所の変更の方法は2種類ありまして、書類を記入する方法とインターネットで手続きする方法があります。
お客様:いや既に用紙は持っているんです。書き方がわからなくて・・・
オペレーター:(「既に用紙は持っている」だけ拾って、以降は聞いていない)かしこまりました。用紙についてどのようなお問い合わせですか?
お客様:だから書き方がわからないって言ってるじゃないですか!
お客様の話に被せて話す方もいますし、お客様が言い終わるまで待ってから話す方もいます。
後者であっても、単語を言われた時点で何を話すか頭の中で組み立てているのでお客様の話は聞いていません。
お客様の立場からすると、質問に答えてくれず不信感を持たれてしまいます。
②聞いてもいないのに話を広げてペラペラ話す
お客様が聞いてもいないことを、
「この質問をしてきたのだから〇〇についても知りたいだろう。」
と思い込みで話を自ら広げるタイプの人です。
こちらもお客様になったつもりで会話のやり取りを読んでみてください。
お客様:引っ越しをしたので住所の変更手続き用紙を記入しているのですが、書き方がわかりません。
オペレーター:かしこまりました。住所の変更手続き用紙の記入方法についてですね。まず一番上にはお客様のお名前を・・・
お客様:あ、そこはわかっています。わからないのは住所の記入方法で枝番はハイフン(‐)でいいのか、〇番〇号と正確に書けばいいのかがわからなくて。
オペレーター:かしこまりました。ではお間違いがあってはいけませんので、お客様のお名前を書くところから順番にご説明しますね。
お客様:そこはわかっているんですけど、まぁいいや、はい、お願いします。
オペレーター:一番上にはお客様のお名前を漢字フルネームで、名前の上には平仮名でふりがなも書いてください。続いて住所なんですが、都道府県から書いてください。
お客様:わかりました。枝番はハイフン(‐)でいいの?〇番〇号と正確に書けばいいの?
オペレーター:ではそこをご案内する前に、電話番号の書き方についても説明しますね。
お客様:いや私が知りたいのは「ハイフンか正確に書けばいいか」だけなんです!!
一見親切に聞こえますが、話がダラダラ長くなり混乱させてしまいます。
そして、質問に結論から答えずに自分の話したい内容を優先させてしまいがちに。
何が厄介かと言うと、この手のタイプは改善させようとしても
「親切心でやっているし、私は間違えていない。
管理者が言っていることがおかしい。」
とこれまた思い込みで聞く耳を持ってくれません。
それにお客様の言うことを最後まできちんと聞かずに思い込みで話すので、
「そうじゃないって何回も言っているだろう!
人の話を聞け!!」
と大炎上させてしまいます。
私がいた会社ではまさにこの2つを兼ね備えた方がいましたが、これ以上この会社での業務は困難と判断。
最終的に、比較的簡単な問い合わせ内容を答えるだけの部署に異動してもらいました。
一見不向きだけど、努力や周りの配慮次第で何とかなる特徴
この章では一見コールセンターが不向きに思われるけれど、改善できる特徴について解説していきます。
改善できる特徴
- 漢字が苦手
- パソコン操作が苦手
- コミュニケーションが苦手
- 感情のコントロールが苦手
- クレームが苦手
- 業務知識が覚えられない
どれも致命的に見えますか。
大丈夫です、前章の方々は改善が困難ですが、この章で紹介する項目は克服して活躍している方々がたくさんいます。
順番に見ていきましょう。
漢字が苦手
お客様の名前をヒアリングして入力する際に避けては通れない「漢字」。
漢字が苦手だと、お客様が仰った漢字を聞き取れずに苦労します。
誤った漢字を入力すると、登録内容が表示されません。
検索時間が長くなりお客様をお待たせしてしまいます。
しかし、はじめは苦手でも努力次第で慣れてきます。
言われた言葉をそのまま文字に起こしていくといいですよ。
例えば、
✔ 「忠」・・・忠義(ちゅうぎ)のチュウ、忠臣蔵(ちゅうしんぐら)のチュウ
✔ 「智」・・・知るの下に日、智恵子抄のチ、美智子さまのチ
など。
今例に挙げた言葉は実際に電話でお客様から多く言われる言葉です。
入力すると漢字が出てくるので比較的苦労しませんが、問題は部首。
部首で言われると頭で思い浮かべないといけないので悩みますよね。
漢字を変換するにあたり、部首は覚えるようにしましょう。
例えばころもへん、しめすへん、のぎへん、こざとへん、おおざとなど。
芸能人やスポーツ選手の名前で練習していくのも覚えやすいですね。
部首を覚えることで、漢字がグッと強くなります。
パソコン操作が苦手
コールセンターでは
・聞きながら入力する
・ブラインドタッチができる
と、電話対応で楽になります。
しかし中にはパソコン操作が苦手な方もいるでしょう。
私の周りには片手で文字を打つことから始めた方がいました。
しかし、何度も練習していくうちに早く入力できるように。
ブラインドタッチも難なくできるようになりました。
インターネットで「タイピング練習」と入力すると、ゲーム感覚でタイピングが早くなるサイトがたくさんあります。
それらを利用して練習してみてくださいね。
▽コールセンターで働くのが不安な方は単発で働いてみるのはどうでしょう
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コミュニケーションが苦手
コールセンターは電話対応が主な仕事なので、お客様との意思疎通は言葉のみになります。
コミュニケーションが苦手な方にとってはハードルが高いように思いますよね。
しかし、話す手順が書かれたトークスクリプト(台本)をもとに案内をしていくので、数をこなすうちに慣れてきます。
トークスクリプトに書かれていないことを聞かれた場合は、保留にして管理者に質問すれば答えを教えてもらえるので大丈夫。
それに「私コミュ力ないし人と話すのが苦手で~・・・」という方に限ってスラスラお客様対応をしていたりするんですよね。
日常では苦手でも「仕事」と割り切ればスラスラ対応できることも。
▽コールセンター、みんなが思うイメージを斬りこんでみた
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感情のコントロールが苦手
クレーム対応や何度説明しても理解してもらえないと、焦りやイライラが生じます。
つい感情を爆発させてしまわないか不安な方もいるでしょう。
もちろん絶対にやってはいけないことなので、感情のコントロールが必要です。
はじめは難しいかもしれませんが、数をこなすうちに何を言われても動じなくなる方もいます。
それに、「怒りを覚えたら6秒待つ」などのアンガーマネジメントがあります。
トレーニングすることで改善していきますし、日常生活でも役に立つもの。
コールセンターを通じて怒りと向き合ってみてはいかがでしょうか。
ストレスをためている方、コールセンターあるあるを辛口仕立てでまとめた記事もあります。
ぜひご覧ください。
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クレームが苦手
コールセンターで働く以上避けては通れないのが「クレーム対応」。
働いている方も喜んでクレーム対応しようなんて方はまずいないでしょう。
確かにお客様が怒っていると、「うわ、クレームだ。」というネガティブな感情にはなります。
しかし、クレームも慣れますし、上司に救いを求めることができるので案外
「思ったより辛くなかった」
と思えてきます。
参考までに、インバウンドのコールセンターで働く方の退職理由ベスト3の中にはクレームは入っていません。
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業務知識が覚えられない
コールセンターによって覚える量やサービス内容が異なるのと同様、難易度も異なります。
しっかり研修を受けているのにどうしても業務知識が覚えられない場合は、他のコールセンターへ行くのも1つの手。
覚えておいてほしいのが、
「業務知識が覚えられない = コールセンターが向いていない」ではありません。
そのコールセンターでは中々覚えられずデビューができなかったとしても、他に行くとすぐにデビューし、スラスラ対応している方もいます。
ただそのコールセンターの内容が合わなかっただけです。
難易度が高いコールセンターは1年経ってやっと基礎知識が身につくというところもあります。
「ここのコールセンターはやっていることが本当に難しい」
と言われるコールセンターで1年半経ってもデビューができずちんぷんかんぷんの場合は、他のコールセンターを探してみるといいです。
コールセンターの求人は全国に多くあります。
「向いていない」と落ち込まず、探してみてください。
現在受信業務のコールセンターで辛いと感じている方は発信業務のコールセンターへ、発信の方は受信へ転職するのもアリです。
受信で働いていた方が発信のコールセンターへ転職して活き活き働くという方もいました。
それぞれの難易度はこちらの記事を参考にしてみてください。
参考コールセンターは難しい?受信・発信の難易度や、簡単な仕事を解説
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コールセンターが不向きだと思ったら?
管理者側が「改善できる」と思っても、あなた自身が「もうこの仕事無理。向いていない。」と思ったら長くは続けられません。
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退職を考えている方は、下の記事も参考にしてみてくださいね。
参考コールセンターを辞めたい方向け!退職後のお金、心配しなくて済むかも!?
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まとめ
今回はコールセンターが不向きな人の特徴を3つ紹介しました。
コールセンターが不向きな人の特徴
- 喋れない・言葉が出てこない人
- 相手の要望をくみ取れない人
- 思い込みが強い人
実際に育成が困難だった方です。
反対に、一見不向きに見える次のような特徴の方は努力次第で改善できます。
改善できる特徴
- 漢字が苦手
- パソコン操作が苦手
- コミュニケーションが苦手
- 感情のコントロールが苦手
- クレームが苦手
- 業務知識が覚えられない
ご自身に合った転職活動のお役に立てられれば幸いです。
▼読んでくださってありがとうございます